フリーランスのエンジニアが個人事業主として独立し、収入を得た場合には必ず確定申告しなければいけません。
確定申告には、青色申告と白色申告の2つの申告方法があります。白色申告は比較的簡単に済ませられますが、青色申告は手間がかかってしまうのが難点です。しかし、青色申告の方がさまざまなメリットがあるため、できることなら青色申告を選択するのが良いでしょう。
青色申告できる対象は、事業所得・不動産所得・山林所得のいずれかにあたる所得がある個人事業主です。つまりエンジニアはもちろんのこと、プログラマーやデザイナーなどで活動するフリーランスは、事業所得が発生しているため青色申告の対象となります。
青色申告するには、「開業届」および「青色申告承認申請書」の提出が必須です。フリーランスになった翌年の申告から青色申告を利用したい場合には、開業したら忘れずに開業届と青色申告承認申請書を提出しましょう。
青色申告は所得税を正しく納めるための申告納税制度で、収入金額や必要経費といった1年間の取引状況を複式簿記で記録します。申告時には、その帳簿と記録に伴う書類の保存が必要です。一定の基準を満たすと、所得から最大65万円が控除される優遇措置が受けられます。
そのほか、30万円未満の物を一括購入すると全額経費にできる減価償却が受けられたり、クライアントが倒産したなどの理由で売掛金が回収できなかった分の貸倒引当金を計上できたりするメリットがあります。